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哲学の自然

著者 中沢新一
発行所 太田出版
発行年 2013
内容

3.11以降の新しい「自然哲学」は、「哲学の自然」を取り戻す試みであり、自然も含めた民主主義(まさに「どんぐりと民主主義」! )を目指す運動である。 哲学は、自然について考えること、自然を発見することによって始まった。アリストテレスは最初の哲学者たちのことを「自然について語った人々」と呼び、「神々について語った人々」と区別することで彼らを定義している。(中略)新しい自然哲学は、「自然環境」という意味での「自然」をも含み込んでいなければならない。広い意味でも、狭い意味でも、自然なるものにアプローチする新しい哲学が必要なのだ。――國分功一郎「まえがき」 問われているのは、民主主義とは何かという本質的な問題です。ギリシアの時代から、民主主義には特殊利害を共同利害にすり替えるという問題がつきものです。ギリシアでは奴隷も女性も民主主義から排除されていました。これはいまの民主主義でも同じです。なにせ民衆と動植物が入っていないんだから。――中沢新一「第IV章 どんぐりと民主主義」

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