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Living as Form: Socially Engaged Art from 1991-2011

著者 Nato Thompson
発行所 The MIT Press
発行年 2012
内容

過去20年来、アートを用いて現実の社会を変えようとするさまざまな表現形式が増加してきた。この種のアートワークの多くは、アーティスト個人の手でつくられるのではなく、集団で制作されたり、コミュニティの文脈から生まれてきた。それらの活動は、参加、対話、行為に重点を置き、その範囲は、演劇からアクティビズム、都市計画、ビジュアルアート、ヘルスケアまで実に幅広い。こういった新たな表現は1990年代から「ソーシャリー・エンゲイジド・アート」(社会と関わるアート)として認識されはじめている。本書は、ニューヨークを拠点として過去40年近く、社会と関わるアート活動をプロデュースしてきたNPO、Creative Timeが2011年に開催した同名の展覧会を契機に出版されたものである。前半に評論を6編、後半は25人のキュレーター・チームにより厳選された約100のプロジェクトを豊富な図版と共に掲載し、複雑に絡み合い刺激に富んだソーシャリー・エンゲイジド・アートを、世界規模で俯瞰する初めての試みになっている。
事例のなかには、企業の利害関係に挑みコミュニティ意識の強化をめざす、オランダのアーティスト・チームSuperflexや、社会や政治の現状に対抗するパフォーマンスで知られるJeremy Deller、堕胎が禁止されている地域に中絶処置ができる船を停泊させる活動を展開してきたWomen on Waves、住宅難を解消するために仮設住宅を提供する建築家Santiago Cirugedaなど、これまで日本でほとんど紹介されることのなかった、ラディカルな社会変革プロジェクトが多数含まれている。

洋書タグ Art Theory, Art&Healthcare, Socially Engaged Art, Community Design, Art Project
洋書カテゴリー (洋書)アート全般
配架場所 (洋書)アート全般

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